ペンタブといえばワコム。その製品であるIntuosシリーズを購入するも、ドライバインストールで早速コケる。この現象は Windows10 64bit の特定の環境で発生する。
以下、再現手順。
- タブレットとPCをUSBで接続 → 認識を完了させる。
- タブレットのドライバを次のサイトからダウンロード
http://tablet.wacom.co.jp/download/down1.html
「Intuos(CTL-490、CTH-490、690)」 → 「Windows10」 で検索してヒットした一番上のドライバを選択
※この記事を執筆時点で 「タブレットドライバ Windows V6.3.22-6Jwi」(WacomTablet_6.3.22-6.exe)が最新 - ダウンロードしたインストーラを起動し「同意する」を選択。
この後インストールが始まるのだけど、その進行中に次のエラーが発生する。
「アプリケーションを正しく起動できませんでした(0xc000007b)。」
この画面を閉じるとインストールは続行されるのだけど、同じエラーが何度も発生する。ただ、処理は最後まで進み「正常にコピーしました」的なメッセージと共に再起動を促される。しかし、再起動してもペンタブは正常に動作する気配なし。
エラーならエラーで途中で止まれば良いのに。紛らわしい!
ワコムの更新情報を見ると、その中に
ドライバV6.3.22-5をインストール時、以下のエラーメッセージが表示され、
インストールが正常にできない可能性がある症状を改善
・アプリケーションを正しく起動できませんでした(0xc000007b)
・このプログラムはMSVCR100.dllが見つからないため起動できません。
と、まさにこの現象の記載があり、しかもその「症状を改善」とのことだけど、改善してないっすよワコムさん。
この「0xc000007b」というやつは、32bitアプリを64bitで動作させようとした(或いはその逆)の場合によく見られるエラーらしい。ワコムのドライバはOSのビット数の選択肢がないので両方コンパチのようだけど、どうもそのまま64bit OSで動作させようとすると足りないDLLがあるくさい。
インストールされたドライバをコントロールパネルの「アプリと機能」から削除しようとすると、そこでもいろいろ足りないDLLがあると怒られるのだけど、その中に「VCRUNTIME140.dll」というのを見かけて、これは VC++ 2015 のランタイムだと気付く。もしかして、このペンタブ動かすには VCランタイムが要るんじゃないのと。
試しに、次のサイトから Visual C++ 2015 ランタイム をダウンロードしてインストールしてみる。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=48145
しかる後、ペンタブドライバ(WacomTablet_6.3.22-6.exe)を起動してみると、ビンゴ。今度はエラーもなく正常にインストールされた。もちろんペンタブも正常に動作。このランタイムをアップデートに含めてなかったのかな。