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いわゆる自宅サーバとして、Linux OS の PC サーバを立ち上げる際のメモ。ディストリビューションは、タイトルの通り Fedora 12 を使用した際のもの。
GNOME で root ログインする
新しい Fedora では、デフォルトで GNOME に root でログインできない。
それをできるようにするには、gdm を以下のように編集。
gdm を開く。
vi /etc/pam.d/gdm
「user != root」とある行を削除。
#↓ここをコメントアウト
#auth required pam_succeed_if.so user != root quiet
...以下略
続けて gdm-password を開く。
vi /etc/pam.d/gdm-password
同様に「user != root」とある行を削除。
#↓ここをコメントアウト
#auth required pam_succeed_if.so user != root quiet
gdm の custom.conf がある場合はそこも修正。
vi /etc/gdm/custom.conf
[security]
DisallowTCP=false
#↓ここを true にする
AllowRemoteRoot=true
...以下略
これで再起動。
ログイン時のユーザ一覧には現れないが、「その他」を選択し、ユーザ名に「root」と入力してパスワードを入れればログインできる(はず)。
サービスの自動起動設定
chkconfig (サービス名) on/off という書式で。
例えば、squid というサービスを自動起動を有効にするには
# chkconfig squid on
自動起動を無効にするには
# chkconfig squid off
Samba の設定
Windows と Linux とのファイル交換を、Windows のネットワークで行えるようにする。
- スーパーユーザになる。
su -
- Samba 設定ツールをインストール。
yum -y install system-config-samba
- 共有フォルダをつくる。
- ここは /var/samba/share とする。
mkdir /var/samba/share
- ここは /var/samba/share とする。
- 共有フォルダのプロパティの「アクセス権」タブを開いて次の設定を行う。
- 「フォルダのアクセス権」を全て「作成と削除」にする(3箇所)。
- または、コマンドでこう。
chmod 666 /var/samba/share
- 「システム」→「管理」→「Samba」を開く。
- 「プリファレンス」→「サーバ設定」で次の設定を行う。
- 「基本」タブの「ワークグループ」に Windows のワークグループ名を設定。
- 「セキュリティ」タブの「認証モード」を「共有」に設定。
- 上記以外はデフォルトで OK。
- 「ファイル」→「共有を追加」で次の設定を行う。
- 「基本」タブの「ディレクトリ」に「/var/samba/share」、共有名に「share」を設定。「書き込み可能」、「可視」のチェックを両方 ON。
- 「アクセス」タブで「不特定多数のアクセスを許可する」にチェック。
- ここまでで、Samba 設定画面を閉じる。
- 「システム」→「管理」→「ファイアーウォール」を開く。
- 画面左ペインで「信頼したサービス」を選択。
- 画面右ペインで「Samba」のチェックを ON。
- 「適用」を押して画面を閉じる。
- 「システム」→「管理」→「SELinux Management」を開く。
- 画面左ペインで「Boolean」を選択。
- 画面右ペインで「samba_export_all_rw」を見つけて チェックを入れる。
- Samba サービスを開始する。
/etc/rc.d/init.d/smb start
- 自動起動の設定をする。
chkconfig smb on
これで、Windows から、上記サーバの IP を指定して開いてみる。
あと、nmb サービスを起動すれば、ホスト名で名前解決してくれる。
/etc/rc.d/init.d/nmb start
chkconfig nmb on
上記は、/etc/samba/smb.conf を開いて手動設定することもできる。
FTP の設定
Windows とのファイルの交換に FTP を使う手もある。
設定手順はこんな感じで。
- スーパーユーザになる。
su -
- vsftpd をインストール。
- インストール済みかどうかの確認。
rpm -qa | grep vsftpd
インストールされていればパッケージ名が表示される。 - インストールされてなければ入れる。
yum install vsftpd
- インストール済みかどうかの確認。
- 「システム」→「管理」→「ファイアーウォール」で SSH(22 番)のポートを開く。
- 画面左ペインで「信頼したサービス」を選択。
- 画面右ペインで「SSH」(22) にチェックを入れて「OK」。
- 「適用」を押す。
※多分、SSH は最初から有効になってると思う。
- FTPサーバ起動。
/etc/rc.d/init.d/vsftpd start
- 自動起動の設定。
chkconfig vsftpd on
これで、FTP クライアントから Linux のユーザとパスワードで接続すると、そのユーザのホームディレクトリ(/home/ユーザ名)が開く。既存ユーザのホームを荒らしたくないということであれば、FTP 用にユーザをつくれば OK。
ただ、上記の設定では通常の FTP では接続できない。SSHに対応したFTPクライアントで接続すること。例えば WinSCP とか。
ちなみに、Windows 側の文字コードは Shift_JIS だが、Linux 側は EUC だったり、UTF-8 だったりするので、FTP クライアントで文字コードを適切に設定してやらないと、日本語が文字化けするので注意。
リモートログイン
Fedora 12 など最近の Linux はセキュリティ性を考慮した設定になっていて、普通の Telnet では接続できないようになっている(デフォルトで)。
そのまま接続するには、SSHに対応したターミナルを使えば良い。
例えば以下のようなソフトが有名。(いずれもフリー)
Tera Term が最初から日本語対応していて使い易いかと。