[Windows] 大容量HDDが認識されなくなったときの対処方法

500GBとか1TBみたいな容量を“大容量”などと呼んでいた時代も過去のこと、今どきは2TBを超えて5TBとか8TBみたいなHDD(ハードディスク)も当たり前に出回る時代になってしまった。なんてことをいってるうちに100TB、500TBなんてのも出てくるのだろう。そんな情報量を一体どうやって管理するのだろう……なんて心配はさておいて。

そんな大容量HDDを、ある日突然PCが認識しなくなってしまう、なんてことがあった。そのHDDは約1年前に購入した6TBのHDDで、使い始めてから1年程度で寿命というわけでもない。主にデータバックアップ用のストレージとして使っていたので、読み書きの頻度もそんなに高くはないはずだった。いや、ウィルスチェックが頻繁にアクセスしていたか……まあそんな程度で、壊れるような酷使をしていたわけではないということは断っておく。

いわゆる突然死なわけだけど、まだそれほど重要な情報を保存していたわけでもなく、消えてしまっても特に困らない範疇のデータだったのは不幸中の幸いだった。まあ、消えてしまったのは痛いのは痛いのだけど、バックアップ前のデータは他のドライブにあるので、復旧は可能であると。とはいえ、データが消えたときのためのバックアップのストレージだったのに、ワーク中のデータよりそのバックアップが先に消えてしまうという本末転倒っぷりはちょっと困ったものなのであるが。

さて、本題。この認識しなくなってしまったHDDを、元通り大容量で認識するように元に戻す方法があるか調べたので、その手順を以下にメモ。まず断っておくと、これをやるとHDDの中身は消えてしまうことになる。中身のデータ復旧をしたい場合は、専用の復旧ソフト(数万円くらい)を使うか、メーカーやそういったサービスに復旧依頼(これも数万円から手数料がかかる)することになるかと。

前提として、Windows のディスクの管理でそのディスクが認識されていないと、この手順は使えない。ディスクの管理にすら認識されないとなると、そのHDDはどこか物理的に壊れている可能性がある。その場合はメーカー修理か、保証期間内であれば商品交換ということになるかと。

まず、認識しなくなったディスクをPCに接続する。USB接続であれば、一度USBポートから抜いて、もう一度挿し込んでみる。その際、接続を認識されたような音がして、USB取り外しのリストに当該のディスクが表示されているが、エクスプローラーを開いても、接続したはずのHDDが表示されない、という状態であれば、以下の手順で認識できる状態に戻せる可能性がある。ただし、データは消えるので、そこは理解の上で。

まず「ディスクの管理」を開く。Windows ボタンを右クリックして表示されるメニューから「ディスクの管理」を選択。

そこに表示されているディスクのうち「未割り当て」となっているものが、エクスプローラーで認識されなくなっているHDDだ。

今回の場合、そのディスクは6TBのはずなのだが、なぜかの2TBの領域と、それ以降の領域にパーティションが分割されているようにみえる。これは、そのディスクのパーティションスタイルがMBR方式になっているためだ。MBR(Master Boot Record)というのは、BIOSが起動時に最初に読み込むレコードのことで、これでディスクのパーティションを管理するのがMBR方式となる。ただ、そのMBRは、最大約2TBまでしか認識できないらしく、それを超える容量のディスクは、MBRではなく、GPT(GUID Partition Table)という方式で管理する必要がある。

まずはその切替をする必要がある。未割り当てとなっているディスクの「ディスクXX」(XXはディスク番号)と表示されているところを右クリックして「GPTディスクに変換」を選択する。

すると、2TBとそれ以降に分割されていた領域が1つに結合される。

あとは、この「未割り当て」となっている領域をフォーマットすれば良い。未割り当ての領域を右クリックして「新しいシンプルボリューム」を選択する。

あとは画面の指示に従ってボリュームをフォーマットすれば、無事大容量の領域が認識されるようになる(はず)。

エクスプローラーにも表示されるようになっている(はず)。

以上、自分自身の備忘と、同じ問題で困ってる方の参考になれば幸いです。しかしこのHDD、引き続きバックアップのストレージとして使って良いものなのかどうか、ちょっと悩ましい。

タイトルとURLをコピーしました