AI画像生成とは何か、ということはもう知ってる前提で、とにかく最短準備で試してみたいという人向けのサービス紹介。現在 Web で公開されている AI 画像生成サービスを以下にリストアップしておく。
Stable Diffusion Online
Stability AI 社が開発している画像生成エンジンである Stable Diffusion を Web 上から利用できるサービス。簡単なものであれば無料で利用可能。使用方法も簡単で Web 上でプロンプトを入力するだけ。今すぐサクッと試せるので、まず画像生成 AI とはどういうものか触って確かめたいというだけなら、ここで試すのが良いかもしれない。
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Dream Studio
Stability AI 社が提供する画像生成サービス。こちらは新規アカウント作成時に25クレジット付与され、それは無料で利用できるが、その後は有料でクレジット購入が必要となる。高品質な画像生成ができる。なお、この Dream Studio は 2023 年5月にオープンソース化 されたので、今後これを利用した類似サービスも増殖するかもしれない。
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Midjourney
Discode を使ったチャットベースの画像生成サービス。これを使うには、まず Discode にアカウントをつくる必要がある。また、現在は全てのプランが有料(月額 $10 から)となっている。ただ、生成される画像の品質はかなり高く、簡単なプロンプト指定でもそれなりの品質の画像を描いてくれる。
また、この Midjourney の派生サービスで、二次元イラストに特化した にじジャーニー というサービスも提供されている。アカウントは Midjourney と共有されていて、Midjourney の有料プランに登録していれば、にじジャーニーの有料サービスも利用できるようになっている。
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Leonardo.AI
高性能、かつ用意されているモデルも豊富な画像生成サービス。Midjourney に匹敵する品質なのに、無料で使える。無料での使用回数は1日150回程度と制限はあるが、1日後にリセットされて、また再利用できるようになる。もちろん料金を払って(クレジットを購入)制限以上に利用することも可能。
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SeaArt
Midjourney のような使用感で使える画像生成サービス。日本語のプロンプトにも対応している上、使えるモデルもかなり多く(CIVITAI のモデルは大体ある感じ)LoRA モデルや ControlNet も指定できる。スタミナ(画像生成のために消費するトークン)は毎日200ポイントにリセットされ、その範囲内であれば無料で利用可能。ただ、特に禁止プロンプトもなく自由過ぎるので、NSFW(いわゆる R18)な画像もふつうに生成されるので、取り扱いにご注意。
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Night Cafe
モデルとスタイルと簡単なプロンプト指定でそれなりの画像を生成してくれる。ネガティブ指定も自動的にされている感じ。逆にいえば、こちらからあまり細かい指定ができない Advance モードをオンにすると、さらに細かい設定もできる。AI は Stable Diffusion を使用していると思われる。SD を簡単に使ってみたいという人向けかも。無料で利用可能。
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DALL・E2
ChatGPT の Open AI 社が提供する画像生成サービス。入力はプロンプトによる指示のみなので、非常に簡単に高品質な画像を生成できる。ただし、利用は有料で、クレジット(画像生成するのに消費するトークン)を購入して利用する($15 で115枚まで生成可能)という方式。
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Deep AI
主にアートワーク(油彩、水彩)調、劇画調の画像生成。操作はプロンプト入力のみで、応答速度も非常に速いので、サクッと簡単に試せる。ただ、いわゆるアニメ調の画像は苦手そう。無料でも利用可能だが、無料版では使用できるモデルが制限され、HD 画質の生成もできない。
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Bing Image Creator
Microsoft 社が提供する画像生成サービス。画像生成エンジンに Open AI 社の DALI・E2 を使用しているので、品質はそちらに準拠する。現在(2023/08 現在)は PREVIEW版 ということで、無料で利用可能。現在 Open AI の DALL・E2 が有料サービスなので、無料で DALL・E2 のエンジンを使ってみたいという場合も、こちらを利用すると良いかもしれない。
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Adobe Firefly
Adobe 社が提供する画像生成サービス。現在(2023/08 現在)はベータ版ということで、無料公開されている。Firefly は、画像生成だけでなく、生成した画像について簡単な修正ができたり、生成した画像の解像度を上げる、他のバリエーションを再生成するなどの機能もある。
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Tensor ART
高機能な画像生成サービス。おそらくバックは Stable Diffusion と思われ、その標準的な機能は一通り使用できる。モデルについても CIVITAI で公開されているモデルが使用できる感じで、LoRA も同様に使用可能。無料枠のクレジットは1日100ポイント(毎日リセット)となっている。なお、こちらも油断すると NSFW な画像も出てくるのでご注意。
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Foxify
アニメ調イラスト特化された画像生成サービス。といいつつ、リアル調のモデルも用意されているので、アニメ調イラストに限らず生成できそう。モデルは Foxify オリジナルのモデルのみビルトインされているが、使ってみた感じ、他のサービスで人気のあるモデルのマージモデルぽい。なお、無料枠のクレジットは1日100ポイント付与される。無料で利用可能だが、無料だと画像サイズが 512×512 のみに制限される。ちなみに、UI は日本語にローカライズされてはいるが、直訳感がすごい。
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昨今、上記に紹介したような画像生成サービスは探せば探すだけ出てくる感じで、今もなお新しいサービスが生まれつつある気がしている。今後は画像生成だけでなく、生成した画像を編集したり、それを他の生成 AI と組み合わせてアート作品を創作したり、ChatGPT などで生成される文章と組み合わせてブログ記事やプレゼン資料を作成するなど、さらに多用な使い方に発展していきそう。